青空文庫
階段
海野十三
読む
読了の目安: 約28分
あらすじ
Story将来有望な理学生の「僕」は、大学の教授に頼まれ、駅の階段で乗降客の統計をとる手伝いをすることになります。婦人客の下半身を観察するうちに、ある美しい女の足と姿に強烈な魅力を惹かれ、心身を狂わせていきます。やがて卒業した僕は、研究所で働き始めるが、新たな運命の歯車が回り出します。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 駅の階段で行われる乗降客の統計調査という、一風変わった発端から始まる異常な心理描写です。
- 人間の足や下半身の観察に次第にとり憑かれていく過程が、生々しく細やかに描かれています。
- 真面目だったはずの青年が、美しさと官能の幻影に囚われて破滅へと向かう不気味な空気感があります。
こんな人におすすめ
For you- 人間の狂気や異常心理を描いた物語が好きな人
- 昭和初期の怪奇幻想小説に興味がある人
- 緻密で生々しい心理描写を味わいたい人
時代背景
Background昭和初期のモダニズムが漂う都市を舞台に、科学的な統計趣味と人間の秘められた官能や狂気が交錯する世界を描いています。
作者について
Author海野十三は、日本のSFや探偵小説の草分け的存在であり、科学的な知識をベースにした奇抜なアイデアと怪奇性の強い作風で知られています。
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