青空文庫
おしの
芥川竜之介
読む
読了の目安: 約8分
あらすじ
Story梅雨曇りの薄暗い南蛮寺の堂内で、神父が祈祷を捧げているところへ、一番ヶ瀬半兵衛の後家を名乗るしのという武家の女房が静かに入って来ます。しのは大病を患う十五歳の息子・新之丞の命を助けてほしいと神父に懇願します。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 静謐な南蛮寺の堂内を舞台にした、神父としのの出会いの緊密な描写を楽しめます。
- 顔色の悪いしのの、頑ななまでに静かな眼差しが醸し出す独特の雰囲気が味わえます。
- 我が子の病を救ってほしいと切実に頼み込む母親の姿が淡々と描き出されます。
こんな人におすすめ
For you- 静謐な心理描写を味わいたい人
- 歴史のなかの人間ドラマに関心がある人
- 端正な日本語の文体を楽しみたい人
時代背景
Background大正時代に書かれた作品で、キリスト教が伝来した切支丹時代の日本を背景にしています。異文化と古い日本社会の接点が、独特の陰影を持った筆致で描かれています。
作者について
Author大正期の日本文学を代表する作家です。人間の心理の機微や歴史的な素材を巧みに扱い、簡潔で洗練された文体で数多くの優れた短編小説を残しました。
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