青空文庫
家
01 (上)
島崎藤村
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あらすじ
Story東京から来た三吉と直樹の一行は、木曽の谷間にある橋本の家で一夏を過ごします。主人の達雄と妻のお種は、伝統的な家業の製薬業を営みながら、奉公人たちと共に静かに暮らしています。しかし、一人息子の正太の将来や結婚をめぐり、夫婦の胸中には拭い難い不安と心配が渦巻いています。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 古風な大きな家屋の内部や、家族と奉公人が共に食卓を囲む日常の描写が細やかで、独特の生活感が伝わるところ。
- 東京からやってきた青年たちと、地方の古い習慣の中で生きる人々の対比が、穏やかな筆致で描かれているところ。
- 先祖から受け継がれた家業や家をめぐり、登場人物たちが抱く複雑な思いや、言葉の端に滲む緊張感が味わえるところ。
こんな人におすすめ
For you- 日本の伝統的な家族のあり方に興味がある人
- 明治時代の地方の生活風景を味わいたい人
- 重層的な人間関係を描いた小説が好きな人
時代背景
Background明治末期の長野県を舞台に、急速な近代化の波が進む日本の中で、古い伝統や家制度を色濃く残す地方の豪農・商人の暮らしが描かれています。作者自身のルーツである木曽の風土が深く反映されています。
作者について
Author島崎藤村は明治から大正にかけて活躍した日本の小説家・詩人です。詩人として出発したのちに小説へ転じ、『破戒』『春』などの自然主義文学の代表作を次々と発表し、近代日本文学の確立に大きな足跡を残しました。
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