青空文庫
鏡餅
宮本百合子
この作品は、お住まいの地域ではまだ著作権の保護期間中か、保護期間が終わっていることを確認できていないため、本文を公開していません。
あらすじ
Story大晦日の警察署です。サエは検束された夫への差し入れを求めて特高室を訪れますが、冷たく突っ返されてしまいます。重い包みを抱えたまま二階の窓から留置場を見下ろすと、そこには寒々とした鉄格子があります。あふれ出た悔し涙を拭いながら、サエは仲間たちの待つ年越し先へと向かいます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 慌ただしく大掃除に追われる警察署の様子と、冷徹な特高室の空気感が対比されています。
- 夫を案じる主人公の細かな動作や、周囲の冷淡な視線が静かな筆致で描かれています。
- 窓から見える光景を通して、収容された夫の身体を冷気が蝕む様子が生々しく伝わります。
こんな人におすすめ
For you- 当時の社会状況に関心がある人
- 人間の尊厳を描いた文学が好きな人
- 静かで重厚な人間ドラマを好む人
時代背景
Background昭和初期の日本は、治安維持法のもとで思想弾圧や労働運動への取り締まりが厳しく行われていました。作者自身も弾圧のなかで活動しており、当時の過酷な政治的現実が作品の背景に色濃く反映されています。
作者について
Author宮本百合子は明治末から昭和にかけて活動した小説家です。生活のなかの真実を描き出し、プロレタリア文学の代表的な作家として日本近代文学史に大きな足跡を残しています。
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