青空文庫
一房の葡萄
有島武郎
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読了の目安: 約12分
西洋絵の具の美しい藍色がほしかった少年。忘れられない一房の葡萄の思い出。
あらすじ
Story横浜の外国人学校に通う絵の好きな少年は、級友ジムの上等な西洋絵具箱を強く欲しがるようになります。思い詰めた少年は、秋晴れの昼下がり、誰もいない教場でついにその絵具をポケットへと盗み出してしまい、不安と焦燥に駆られて席に戻ります。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 美しい横浜の海を描きたいと願い、上等な西洋絵具に強く憧れる少年の純粋で切実な思いが描かれています。
- 絵具が欲しい一心で心が囚われ、すべてが自分を疑っているように感じられる少年の心理が細やかに描写されています。
- 恐怖と後悔に胸を締め付けられながらも、魔が差して絵具箱に手を伸ばしてしまう緊張感あふれる瞬間が描かれています。
こんな人におすすめ
For you- 子供時代の苦い記憶に共感する人
- 心理描写の緻密な文学を好む人
- 美しい情景描写の文章を読むのが好きな人
時代背景
Background明治末期から大正時代にかけての横浜山手を舞台に、西洋人居留地という異国情緒あふれる当時の特殊な環境や、そこで育つ日本の子供たちの生活が背景に反映されています。
作者について
Author学習院高等科を退学後、札幌農学校で農業を学び、のちに作家・思想家として活躍しました。人間性の葛藤や道徳的な問題を鋭く見つめた作品を多く残し、本作はその初期の代表作として広く知られています。
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