青空文庫
梅津只円翁伝
杉山萠円、夢野久作
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あらすじ
Story明治期、世の西洋化や能楽没落の嵐のなか、名聞を求めず一途に芸道と子弟の育成に生涯を捧げた福岡の能楽師・梅津只円の半生を、門下生や主治医の回想、本人手記をもとにたどる伝記です。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 名聞や栄達を一切望まず、ただ自らの芸と教えに生涯を捧げた只円翁の気高い精神を描いています。
- 明治という時代の激変のなかで、ひたむきに伝統を守り抜いた孤高の能楽師の姿が浮かび上がります。
- 臨終の床で門弟の謡の間違いを聞き分け正したという、驚異的な晩年の逸話が鮮烈に綴られています。
こんな人におすすめ
For you- 明治時代の文化や生活に関心のある人
- 一途な芸道を描いた実録読み物が好きな人
- 忘れられた偉人の足跡に触れたい人
時代背景
Background明治維新以降の日本は西洋化の波に沸き立ち、伝統的な能楽は一時的に見向きもされなくなっていました。そのような時代背景のなかで、地方において孤塁を守り続けた能楽師の姿が本書の重要な軸となっています。
作者について
Author夢野久作は近代日本の独特な幻想文学で知られる小説家ですが、本作は地元福岡の郷土史や人物伝の調査・記録という側面を色濃く残す、もう一つの顔を示す作品です。
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