青空文庫
鴫突き
寺田寅彦
この作品は、お住まいの地域ではまだ著作権の保護期間中か、保護期間が終わっていることを確認できていないため、本文を公開していません。
あらすじ
Story明治三十四年の暮れ、病気療養中で郷里にいた作者は、退屈しのぎを兼ねて、庭手入れを手伝う若者・要太に頼み込み、高知市近郊へ珍しい狩猟法である「鴫突き」を見に出かけます。霜枯れた冬田の広がるうすら寒い風景の中で、専門家である要太が独自の網を使って鴫を探す様子が、昔の記憶をたどりながら静かに回想されていきます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 巨大な叉手形の網を使って冬田の鴫を捕まえる珍しい狩猟法の具体的な仕組みを描いています。
- 明治三十四年の暮れの高知郊外の霜枯れた冬田の情景が、落ち着いた筆致でしっとりと綴られています。
- 作者自身の若かりし頃の休学中の体験と、名人の技に対する細やかな観察の目が感じられます。
こんな人におすすめ
For you- 珍しい昔の狩猟法に興味がある人
- 穏やかな随筆の情景を楽しみたい人
- 寺田寅彦の文章を味わいたい人
時代背景
Background昭和九年十二月に雑誌『野鳥』で発表された作品です。近代以降の急速な都市化や近代化のなかで失われつつあった、地方の素朴な伝統や自然に生きる人々の技を、科学者の細やかな眼差しで回想するような時代背景を持っています。
作者について
Author物理学者でありながら、夏目漱石に師事して数多くの優れた随筆を残した文人です。科学的な観察眼と豊かな文学的感受性をあわせ持つ独自の文体で、日常の小さな出来事から自然現象まで幅広く描き出しました。
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- 出典 発表時期:青空文庫の作品データ(初出:「野鳥 第一巻第八号」1934(昭和9)年12月)