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青空文庫

お伽草紙

太宰治

この作品は、お住まいの地域ではまだ著作権の保護期間中か、保護期間が終わっていることを確認できていないため、本文を公開していません。

防空壕の中で、父が子どもに語る昔話。太宰治が書き直した、ちょっとひねりのあるお伽話。

あらすじ

Story

第二次世界大戦末期の防空壕の中で、父は五歳の娘に絵本を読んで聞かせながら、その胸中で新しい物語の創作を始めていました。取り上げられたのは『瘤取り』の昔話です。お酒が好きで家庭で孤独なお爺さんは、山で酔った勢いで鬼たちの宴に混ざり、阿波踊りを踊ります。それをきっかけに頬の瘤を鬼に取られてしまいます。

物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。

読みどころ

Highlights
  • 防空壕という極限の状況の中で、父が子どもたちに語る昔話の形式を通じて物語が展開される独特の構成です。
  • 酒好きの孤独なお爺さんと、真面目すぎて気難しい家族たちとの間で繰り広げられる、ユーモラスで哀愁ある日常を描いています。
  • 鬼たちの月下の宴で、陽気にお酒を飲みながら踊るお爺さんののんびりとした雰囲気が生き生きと描されています。

こんな人におすすめ

For you
  • 太宰治の作品に興味がある人
  • 一風変わった昔話の再解釈を楽しみたい人
  • 戦時中の空気感を感じたい人

時代背景

Background

第二次世界大戦の敗戦間近である一九四五年に発表されました。空襲におびえる戦時下の閉塞的な状況の中で書かれており、厳しい現実から逃れるように生み出された物語です。

作者について

Author

弱さも恥ずかしさも隠さずに書いた作家で、いまも若い読者の心に刺さり続けています。昭和を代表する日本の小説家であり、人間の心理の機微や弱さを鋭く、かつユーモラスに描く作風で知られています。本作では、古くからの民話を独自の視点で再構築しています。

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