青空文庫
獄中への手紙
10 一九四三年(昭和十八年)
宮本百合子
この作品は、お住まいの地域ではまだ著作権の保護期間中か、保護期間が終わっていることを確認できていないため、本文を公開していません。
あらすじ
Story治安維持法違反により巣鴨拘置所に収監された夫・宮本顕治へ向け、妻・百合子が自宅から書き送った書簡集です。病を乗り越えながら家族や親族と穏やかな日常を取り戻していく様子や、読書をめぐる思索、夫の健康を案じる細やかな気遣いが、豊かな季節の描写とともに綴られています。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 拘置所の夫と自宅の妻の間で交わされる、細やかな体調への気遣いや家族の近況報告が胸を打ちます。
- 冬の厳しい寒さや草木の芽吹きなど、病床から見つめる季節の移り変わりが美しい筆致で描かれています。
- チェホフや漱石などの文学作品をめぐる深い思索を通じて、知的な営みが静かに綴られています。
こんな人におすすめ
For you- 宮本百合子の文学に関心のある人
- 手紙という文学の形式を味わいたい人
- 昭和期の生活の記録に触れたい人
時代背景
Background第二次世界大戦中の日本において、治安維持法により投獄された夫と、自宅で療養しながら支え続けた妻との間で交わされた手紙です。戦時下の厳しい統制や物不足の状況が、日々の暮らしの細部から静かに伝わってきます。
作者について
Author明治末期から昭和期にかけて活動したプロレタリア文学を代表する作家です。女性の自立や社会の矛盾を鋭く描く一方で、獄中の夫へ宛てた温かな書簡集など、人間性豊かな多くの作品を残しています。
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