青空文庫
鵞鳥
幸田露伴
読む
読了の目安: 約20分
あらすじ
Story夫のただならぬ様子に、妻は不安を募らせます。職人から身を起こした実直な夫は、帰宅しても沈んだままで、何を聞いても「何とも無い」と繰り返すばかりです。心配した妻は同僚の妻を訪ね、夫の心をほぐそうと中村を自宅へ招くよう頼みます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 普段とは違う夫の様子に戸惑い、不安を抱えていく妻の細やかな心理描写が描かれています。
- 貧しい時代から苦楽を共にしてきた夫婦の、飾り気のない深い絆が自然に伝わってきます。
- 同僚の妻との間で交わされる何気ない会話や、そこに宿るお互いへの気遣いが印象的です。
こんな人におすすめ
For you- 明治時代の日常小説に興味がある人
- 丁寧な心理描写の小説が好きな人
- 夫婦の絆を描いた作品が好きな人
時代背景
Background明治時代後期、急速な近代化が進む中で、伝統的な職人気質や古風な気質を保ち続けた人々が暮らす東京・谷中を舞台に、美術や教育に関わる人々のリアルな日常と空気が描かれています。
作者について
Author東京出身の小説家で、雅文体を用いた重厚な作風や、職人など庶民の生活をリアルに描く作風で知られ、近代日本文学の確立に大きな足跡を残しました。
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