青空文庫
雑記(Ⅱ)
寺田寅彦
読む
読了の目安: 約12分
あらすじ
Story一月二十六日の午後、あてもなくバラック通りを歩いていた私は、丸の内の空に上がる花火に気づきます。京橋の堀に沿って進むと、船を打ち上げ場にして昼花火が行われていました。ハイカラな服装の技手たちが手際よく作業を進め、見物する労働者たちと対照的な光景が広がります。私は花火の上がる様子や煙の変形を細かく観察していきます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 普段とは違う昼の花火の仕組みや、担当する技手たちのハイカラな服装を細かく描写しています。
- 花火を見物する労働者たちの様子や、周囲の河岸にいる人々との対比が興味深く描かれています。
- 弾道や煙の塊が風に流されていく様子を科学的な視点からも興味深く観察しています。
こんな人におすすめ
For you- 日常の細やかな観察を楽しみたい人
- 科学的な視点で景色を描く文章が好きな人
- 明治から大正の東京の情景に興味がある人
時代背景
Background大正13年4月に発表された作品です。関東大震災から間もない東京の復興途上の景色や、バラック建築が立ち並ぶ街の様子が背景として描かれています。
作者について
Author物理学者であり随筆家の寺田寅彦による随筆です。科学的な眼と文学的な感性を融合させた独自の文体で、日常の些細な出来事から深い思索を引き出す作品を数多く残しました。
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- 出典 発表時期:青空文庫の作品データ(初出:「中央公論」1924(大正13)年4月)
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