青空文庫
雑記(Ⅰ)
寺田寅彦
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読了の目安: 約30分
あらすじ
Story早起きして日比谷公園へスケッチに出かけた作者は、思いがけない人混みに驚き断念します。鶴見の総持寺境内を歩いた際には、見慣れない建築や記念碑の佇まいに奇妙な陰惨さを覚えます。さらに後日、雅楽の演奏会に赴き、その独特の音色と雰囲気に心ひかれていく様子が細やかに綴られていきます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 美しい朝の公園が一転して人々で賑わう光景を描く描写の巧みさがあります。
- 総持寺の境内で古い挿絵の景色を連想する、独特の鋭い感覚が光ります。
- 初めて聴いた雅楽の演奏から、遠い祖先の時代へと思いを馳せる心持ちが綴られます。
こんな人におすすめ
For you- 日常の何気ない風景を丁寧に味わいたい人
- 独自の感性で描かれた随筆を好む人
- 静かな文章で心をととのえたい人
時代背景
Background大正時代の東京における都市の変貌や、近代化のただなかにある人々の姿が背景にあります。公園の混雑や寺院のたたずまいに触れることで、作者の生きる現代社会の空気感や、そこから感じる独特の違和感が静かに映し出されています。
作者について
Author物理学者でありながら文芸の分野でも優れた足跡を残した作家です。科学的な観察眼と細やかな審美眼をあわせ持ち、身の回りの事象や旅の途中で得た深い思索を、独自の筆致で随筆として数多く発表しました。
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- 出典 発表時期:青空文庫の作品データ(初出:「中央公論」1922(大正11)年)
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