青空文庫
雑記帳より(Ⅱ)
寺田寅彦
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あらすじ
Story春の上野で予期せぬ花見をした著者は、若い頃と違い人間を気にせず花を楽しめるようになったことに気づきます。さらに花の色彩の二つの種類について考え、芸術や科学にも同様の区別があるのではないかと考察します。また、研究所の姓名札の汚れ方の違いから人間の個性や性情の型を見出すという、日常の細やかな観察がつづられます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 花見の客の多さに疲れていた若い頃と違い、近頃は人にこだわらず花を純粋に楽しめるようになった心境の変化が描かれています。
- 花の色の違いから着想を得て、芸術作品や科学的な仕事における色彩のあり方について独自の視点で論じられています。
- 研究所の姓名札の汚れ方という些細な違いから、人間の個性や性情を判断する手がかりを見出そうとする観察眼が光ります。
こんな人におすすめ
For you- 日常の細やかな観察に関心がある人
- 科学者のものの見方に興味がある人
- 落ち着いた随筆を楽しみたい人
時代背景
Background昭和九年に発表された作品であり、昭和初期の落ち着いた日常の風景や、科学者としての細やかな着眼点が生活の様々な場面に結びつけられています。
作者について
Author東京帝国大学出身の物理学者であり、随筆家としても多くの優れた作品を残しました。科学的な鋭い観察眼と豊かな文学的感性をあわせ持っています。
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- 出典 発表時期:青空文庫の作品データ(初出:「文学」1934(昭和9)年8月)