青空文庫
薬
魯迅
翻訳: 井上紅梅
この作品は、お住まいの地域ではまだ著作権の保護期間中か、保護期間が終わっていることを確認できていないため、本文を公開していません。
あらすじ
Story夜明け前、茶館を営む華老栓は、結核を患う息子のために人血をしみ込ませた奇妙な赤い饅頭を買いに出かけます。周囲がまだ暗く静まり返る中、彼は得体の知れない強い期待を胸に街を急ぎ、黒ずんだ包みを我が家へと持ち帰ります。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 静まり返った夜明けの街を歩く老栓の緊張と高揚が静かに描かれています
- 血に染まった饅頭という不気味な品を手に入れる場面の不穏な空気が漂います
- 息子を救いたい一心で怪しげな治療薬にすがる親心がリアルに表現されています
こんな人におすすめ
For you- 人間の暗い一面に興味がある人
- 短い描写から深い背景を想像したい人
- 緊張感のある静かな物語を好む人
時代背景
Background辛亥革命前夜の中国社会を描いています。当時の民衆の間には、処刑された人間の血をしみ込ませた饅頭が結核の特効薬になるという迷信が根強く残っており、無知と遅れた因習に満ちた社会のありようが物語の背景となっています。
作者について
Author中国の小説家・思想家である魯迅は、医者から文学者へ転身し、中国近代文学の礎を築きました。西洋の近代思想を取り入れつつ、自国の国民性を鋭く見つめ直し、社会の病理を告発する数々の優れた短編小説を発表しました。
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