青空文庫
お住の霊
岡本綺堂
読む
読了の目安: 約6分
あらすじ
Story文久の頃、麹町霞ヶ関に暮らす旗下の江原桂助の許へ、飯田町へ嫁いだ妹が突然訪ねて来ます。五年も円満に暮らしていたはずが、急に離縁を頼み込みます。兄が厳しく理由を問うと、妹は十日前から夜な夜な枕辺に現れる、全身の濡れた不気味な女の怪異について語り始めます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 文久という幕末間近の落ち着いた時代設定の中で、淡々と語られる江戸の怪談の味わいです
- 突然の離縁願いという日常の人間関係から、次第に不可解な恐怖へと移行する巧みな構成です
- 幼い我が子までが怯える「住」と呼ばれる存在の正体をめぐる、緊張感のある語り口です
こんな人におすすめ
For you- 江戸時代の怪談が好きな人
- 本格的な怪異譚を味わいたい人
- 緻密な心理描写を楽しむ人
時代背景
Background明治から昭和にかけて活躍した作家が、江戸時代の古い記憶や伝聞をもとに、近代的な構成で怪談を再構築した作品です。古き良き江戸の風情と怪奇の雰囲気が巧みに調和しています。
作者について
Author新聞記者として働きながら、江戸の歴史や風俗に通じた小説家として多くの怪談や歴史小説を発表しました。日本の怪談文学の継承と発展に大きな足跡を残しています。
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