青空文庫
嫂
素木しづ
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あらすじ
Story英語の先生の帰り道、辰子は教科書で習った外国の女の人と、自宅にいる無愛想な嫂の姿を重ねておかしくなります。しかし家に帰って嫂の声を耳にした途端、その楽しさは消え去り、淡い恐怖と不安に包まれます。やがて辰子は、かつて尊敬する先生が自分の嫂になると知ったときの、胸が高鳴るような期待と複雑な思いを回想し始めます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 英語の授業で習った外国の登場人物と、気難しい実の嫂の姿を重ね合わせて面白がる、みずみずしい少女の感性が丁寧に描かれています。
- 玄関で嫂の声を聞いた瞬間に楽しさが不安へと変わる、繊細な心理の揺らぎがリアルに表現されています。
- 憧れの女性が自分の新しい嫂になるという秘密を知ったときの、胸を高鳴らせる少女時代のかけがえのない思い出が蘇ります。
こんな人におすすめ
For you- 少女時代の繊細な心理描写に触れたい人
- 静かな家庭のなかの人間関係を描いた作品が好きな人
- 日本の近代女性文学に関心がある人
時代背景
Background大正時代から昭和初期にかけて、女性の社会進出や新しい教育を受けた世代が現れる中で書かれました。家庭という閉ざされた空間における女性同士の緊張関係や、多感な少女の内面生活がリアルに映し出されています。
作者について
Author素木しづは、大正期から昭和期にかけて活躍した日本の小説家です。平塚らいてうらが率いた「青鞜」に参加し、女性の視点から人間の心理や生活の細部を鋭く描いた作品を多く残しました。
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