青空文庫
姨捨山
楠山正雄
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あらすじ
Story信濃国の殿様は年寄を嫌い、七十を越した者を島流しにしていました。更科の農夫は、七十を迎えた母が捕らえられる前にと、自ら母を背負って月夜の山奥へ連れて行きます。置き去りにされた母は息子の帰り道を案じ、折った枝を目印に残していました。母の深い愛情に気づいた農夫は、たまらなくなり再び山道を登って行きます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 静かな月夜の山道で交わされる、母と子の哀切に満ちたやり取りを描いています。
- 我が身の恐れよりも息子の帰路を心配する、母の深い愛情が胸を打ちます。
- 昔話特有の淡々とした筆致の中に、人間の情愛と切なさが静かに漂います。
こんな人におすすめ
For you- 昔話や民話に興味がある人
- 親子の情愛を描いた物語が好きな人
- 静かなトーンの文学を読みたい人
時代背景
Background大正時代から昭和初期にかけて、児童文学の刷新に尽力した楠山正雄が、日本の古い民間説話を元に再話した作品です。古くから伝わる「棄老説話」を題材に、親子の情愛と倫理を現代の読者にも分かりやすい平易な日本語で描き出しています。
作者について
Author明治から昭和にかけて活躍した児童文学者・劇作家で、西洋の童話の翻訳や日本の古いお話の再話に力を注ぎました。子どもたちが親しみやすい言葉遣いを意識しつつ、人間の本質を描く作品を多く世に残しています。
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