青空文庫
屋根裏の散歩者
江戸川乱歩
読む
読了の目安: 約52分
下宿の屋根裏を這いまわり、他人の生活をのぞき見る男。明智小五郎が登場する名短編。
あらすじ
Story世の中に倦み疲れた郷田三郎は、新築の下宿屋「東栄館」の押入れから天井裏へ上る道を見つけます。下宿人たちの私生活を上から覗き見る「屋根裏の散歩」に熱中した彼は、かつて夢中になった犯罪への欲望を再びふくらませていきます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 定職にも遊びにも満足できず、退屈を持て余す青年の独特な心理状態が描かれています。
- 新築の下宿屋の天井裏という、日常のすぐ裏側に広がる秘密の空間への冒頭の探検が描写されます。
- 人間が一人でいるときに見せる隠された素顔や、生活の細部をのぞき見る異様な興奮が語られます。
こんな人におすすめ
For you- 退屈な日常の裏側にひそむ悪意を描いた物語が好きな人
- 奇妙な行動に走る人物の心理描写に興味がある人
- 江戸川乱歩の初期の退廃的な雰囲気を味わいたい人
時代背景
Background大正時代の半ば、東京の都市化や近代化が進む中で、モダニズムと退廃的な空気が入り交じる社会を背景に書かれました。
作者について
Author日本推理小説界の開拓者として知られ、怪奇と幻想、独自の猟奇的趣向を盛り込んだ数々の短編・長編を発表しました。
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