青空文庫
最後の一句
森鴎外
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読了の目安: 約16分
あらすじ
Story元文三年十一月、船乗業の桂屋太郎兵衛が木津川口で処刑されるという高札が立ちました。妻は丸二年ほど世間と隔絶して暮らしており、悲しみに暮れる日々を送っていました。そんな母の姿を見ていた十六歳の長女いちは、父の命を救うため、自分たち子供の命を代償に差し出すという凄まじい決意を固め、夜中にひそかに願書を書き始めます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 夫の不正により入牢し死罪を言い渡された主人と、二年間絶望のなかで暮らす家族の姿を描いています。
- 幼い子供たちの賑やかな日常と、取り返しのつかない厄難に沈む母の対比が静かに描かれています。
- 父の死を回避するため、長女いちが命を懸けた驚くべき手段を思いつき、実行に移そうとする緊迫した場面があります。
こんな人におすすめ
For you- 重厚な歴史小説を読みたい人
- 緊迫感のある人間ドラマが好きな人
- 明治以降の近代文学に興味がある人
時代背景
Background江戸時代の法制度や過酷な刑罰を背景に、極限状態におかれた家族の心理と自己犠牲の姿を描いています。史実に材を取った歴史小説の名作として知られています。
作者について
Author明治から大正にかけて日本の近代文学を牽引した巨匠です。医者としてのバックグラウンドを持ち、緻密な史料調査に基づく歴史小説や硬質な文体の作品を多く残しました。
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