娘は毎日美くしい蜂が花から密を運ぶやうに仕事のやうにまた慰みのやうに草を干したり水を汲んだりして居た。娘の家の直ぐ前を川が流れて居た。
こんな書きさしの原稿が置いてある。江南さんのお書きになりさうなものだと思ふのであるが佐藤さんのやうでもある。硯の下から大學さんのはがきと三田の文学会の切符が七八枚出たのでいよいよ佐藤さんのだと思つた。歌の撰を清書だけ明日に残して帰つて来た熊七の見て来た話を聞いた。
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日記のうち
与謝野晶子
娘は毎日美くしい蜂が花から密を運ぶやうに仕事のやうにまた慰みのやうに草を干したり水を汲んだりして居た。娘の家の直ぐ前を川が流れて居た。
こんな書きさしの原稿が置いてある。江南さんのお書きになりさうなものだと思ふのであるが佐藤さんのやうでもある。硯の下から大學さんのはがきと三田の文学会の切符が七八枚出たのでいよいよ佐藤さんのだと思つた。歌の撰を清書だけ明日に残して帰つて来た熊七の見て来た話を聞いた。