青空文庫
赤い蝋燭と人魚
小川未明
読む
読了の目安: 約12分
人魚の母が人間の町に残した赤ちゃん。ろうそく屋で育てられた娘の、悲しく美しい物語。
あらすじ
Story北の冷たい海に棲む女の人魚は、生まれてくる子供を人間の町で幸せに育ててほしいと願い、海岸に子供を産み落とします。一方、山の上のお宮へお参りをした老夫婦は、石段の下でその赤ん坊を見つけ、自分たちの子供として育てることに決めます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 北の海の寂寥感と人魚が抱く人間への純粋な憧れが、静かで美しい筆致で描かれています。
- 我が子の幸せをただ一途に願う母親としての、人魚の切なくも深い愛情が胸を打ちます。
- 昔話のような懐かしさと、どこか切ない哀愁を湛えた幻想的な雰囲気が漂っています。
こんな人におすすめ
For you- 切ない物語が好きな人
- 幻想的な文学に興味がある人
- 美しい日本語の文章を味わいたい人
時代背景
Background大正時代初期から童話作家として活躍した小川未明が、日本の近代童話の礎を築いた時期に発表した作品です。西洋の童話の影を帯びつつも、独自の叙情性と哀切に満ちた世界観が構築されています。
作者について
Author新潟県高田市出身の小説家・童話作家であり、「日本のアンデルセン」とも称されます。平易な言葉で人間の内面や悲哀を描き出し、数多くの優れた創作童話を生み出しました。
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