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国立国会図書館

女誡扇綺譚

佐藤春夫

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青空文庫にはまだ入っていない作品です。国立国会図書館が公開している画像と OCR テキストをもとに、OpenBooks が読みやすく整えました。

底本:女誡扇綺譚(第一書房、1926年) 国立国会図書館所蔵 国立国会図書館デジタルコレクション

あらすじ

Story

「私」は友人の世外民に誘われるまま、台湾・安平の荒れ果てた廃港を見物に出かけます。古いことに詳しい詩人の世外民と違い、歴史に詳しくない「私」は、トロツコに揺られながら熱帯の異様な風景に圧倒されていきます。そして禿頭港の贅沢な廃屋を訪ねた時、誰もいないはずの二階から思いがけない声が響きます。

物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。

読みどころ

Highlights
  • 熱帯の強烈な太陽と荒涼とした泥の海が醸し出す、悪夢のように不気味で独特な情景描写
  • 過去の栄華を留めながらも朽ち果てた、贅沢な廃屋が持つ怪しげな美しさと異国情緒
  • 誰もいないはずの廃墟の二階から聞こえてきた、謎めいた泉州言葉の女性の声によるサスペンス

こんな人におすすめ

For you
  • 異国の怪奇な雰囲気を味わいたい人
  • 退廃的な美しさに惹かれる人
  • 静かな恐怖を感じたい人

時代背景

Background

台湾の植民地時代における異国情緒や、かつての歴史の面影を背景としています。1926年に第一書房から刊行された単行本に収められた本作は、南国の退廃的な風景と怪奇的な要素が見事に融合した作品です。

作者について

Author

佐藤春夫は、大正から昭和にかけて詩人、小説家として活躍しました。中国趣味や浪漫主義的な作風を持ち、多様なジャンルで優れた業績を残しており、本作はその幻想的な描写が光る重要な作品の一つです。

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