青空文庫
神鑿
泉鏡花、泉鏡太郎
読む
読了の目安: 約2時間
あらすじ
Story夜明けの山中、青年・香村雪枝は、婦人の彫像を肩に担いでさまよっていました。やがてそれが木像であることに気づいた彼は、半狂乱になりながら濠の小船へそれを投げ入れます。すると船は五位鷺に導かれるように動き出し、火に包まれて消えていきました。途方に暮れる彼の前に、老爺・菊松が現れます。
物語の序盤までの紹介です。結末には触れていません。
読みどころ
Highlights- 血走った目で木像を「お浦」と呼び、生きていると信じ込んで彷徨う青年の狂気と切実さ。
- 朝霧に包まれた古い城趾と濠を舞台に繰り広げられる、幻想的で奇妙な船の光景。
- 木彫りの技法や仕掛けを巡り、狂気の中に現れる老爺との奇妙な対話と謎めいた雰囲気。
こんな人におすすめ
For you- 幻想的な文学に浸りたい人
- 明治期の文体を楽しみたい人
- 芸術家の狂気を描いた物語が好きな人
時代背景
Background明治期、伝統的な職人技や古い城趾の残滓が急速に失われゆく時代の空気感を背景に、近代化の波と伝統的な幻妖的世界が交錯する中で執筆されました。
作者について
Author泉鏡花は明治から昭和にかけて活躍した小説家で、華麗で独自の文体と、現実と幻妖が入り混じる独特のロマン主義的世界観を確立した近代日本文学の巨匠です。
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